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娼婦館の女〜淫欲の闇2〜









6
 ホテルの部屋を別々に出た私と綾。
 私は我が家に帰るため、駅へと向う。
 綾が話した“計画”は、家に着き寝床に入ってもまだ頭の中を巡っていた。
 隣のベットでは既に、まゆみが寝息をたてている。


 まゆみがモデルを承諾したとして、その次に綾の誘惑に乗るだろうか。
 モデルは着衣のままだと言っていた。
 何回か着衣モデルを続けた後、誘ってみると言った。
 ヌードモデルに・・・・。


 確かまゆみと綾は2,3度顔を会わせている筈だ。
 綾と関係を持つようになる1年ほど前、社内レクレーションに家族を呼んだ時に会っている。
 それが最後の出会いのはずだが、まゆみは覚えているだろうか。
 今まで家でも互いに綾の名前を口に出した記憶は私には全く無い。


 綾はどういう風に、まゆみに声を掛けるのだろう。
 着衣の姿を褒め、顔立ちを褒め、そしてヌードモデルをお願いするのだろうか。
 自分が夫の同僚である事を告げるのだろうか。
 そして、まゆみは綾の思惑通り脱ぐのか。


 もし・・・。
 もし ヌードモデルをやったとしても、その後すんなりレズの誘惑に乗るとは思えない。
 でも・・・。
 でも 綾なら・・。
 綾は“薬”のような物は使わないと言った。
 『お酒には誘うかも』 ・・・ と言った。
 確かにまゆみは酒は嫌いじゃないが、強くは無い。
 酒を飲む雰囲気は好きだ ・・・ と言った事がある。
 しかし・・・。
 しかし その雰囲気に呑まれて“女”に自分を許すだろうか・・・。
 “女”に・・・。


 隣のベットで、まゆみがゴロリと寝返りをうつ。
 無防備で無邪気な寝顔。
 その顔を見た瞬間、私の中の黒い妄想がスーッと引いていった。
 (うん、これは絶対無いな ・・・ まゆみがレズだなんて)
 (でも・・まあ・・・これは綾のゲームみたいなもんだし)
 (もし本当にモデルをやる事になって、綺麗な絵の1枚でももらえれば、それはそれで良い事じゃないか ・・・ それがヌードなら尚更だ)
 気持ちが急に軽くなり、同時に睡魔が襲ってきた。


 2日後。
 この日は、久し振りに早目の帰宅の途に着く事が出来た。
 寝室に入ってきたまゆみに声を掛ける。


 「ねえ まゆみ、その春物のパジャマも可愛いね」
 風呂上りのレモンのような香りを漂わせて、まゆみが微笑んだ。


 「あのさ〜」
 私が言いかけた時だった。


 「そうだ、私 今度モデルを頼まれちゃったの」
 「え!」


 「あら 何をそんなに驚いてるの?」
 「い いや・・」


 「それでね、“佐々木 綾”さんて知ってるでしょ」
 (綾!・・・・)
 まゆみのその言葉に、もう一声上げそうになりながらも、私は何とかポーカーフェイスを気取った。

 
 「知ってるよ、今 同じ部署だからね・・・・・それで彼女がどうかしたの?」
 「うん昼間ね、駅で声を掛けられたの 『近藤さんの 奥さんですよね、ご無沙汰してます』って。私は全然覚えてなかったんたけど、向こうは私が会社レクレーションに参加した時、挨拶をしたのを覚えていてくれたみたいなの・・」


 「はっ はは そうなんだ」
 「それでお茶に誘われて2時間くらい話しちゃった。あれね 綾さんって綺麗で可愛い女(ひと)ね・・・私と同じ歳とは思えないわ」


 「えっ!お茶したの・・・・・それに歳の話もしたのかよ」
 「うん、綾さんが私の事を可愛くて魅力的だって褒めてくれて、そこからだんだん歳の話に・・・」
 肌の手入れを始めたまゆみの顔が、ニヤ付いているのがよく分かる。


 「でも、まゆみは“女”に褒められるより“男”に褒められた方が嬉しいだろ?」
 「う〜ん そんな事も無いわ。若い頃はそうだったかも知れないけど、私くらいの年令になれば同年代の同姓の目も気になるのよ」


 「そんなものかい」
 「ええ そうよ。それに、綾さんみたいな清楚な感じの“女(ひと)”に言われるとやっぱり嬉しいわよね」


 (・・・・・・・・・・)
 「綾さんってお話も上手よね。私と違ってキッチリした仕事に就いてるからかな・・・それで 色々話しちゃったわ」


 「そ それでどんな事を話したんだ?」
 「う〜ん 綾さんが結婚経験が無い事とか・・・仕事の話とか・・・・後は“ゆう”の事もよ」


 (!・・・・)
 一瞬 首筋に緊張が走る。


 「なっ 何て言ってた・・・」
 「あら、何を強張ってるの・・・『課長にはいつも助けてもらってます。仕事が出来て素敵な旦那様ですね』って・・・私も嬉しくなっちゃったわ」


 「はっ はは そうか・・・」
 「うん、それでさっきの話に戻るけど、綾さん 昔から絵画教室に通ってるんだって・・・だから人を見る目にそこそこ自信があるって言うの・・・・それで私にモデルの才能と言うか被写体? として良いものを持ってるって言うの」


 「・・・・・・ それで まゆみにその気が沸いてきたのか」
 「う〜んそうね、別にヌードじゃないって言ってたし・・・それにギャラもまあまあ良いみたいだし・・・ファミレスの仕事は歩きっぱなしで腰が痛くなるけど、モデルはじっとしてればいいだけだもんね」
 そう言って、まゆみの口元に笑みが広がる。
 これはもう決めてるはずだ ・・・ 私の中にそんな声が上がる。


 「でもじっとしてるのも結構きついぜ」
 「あら “ゆう”は反対なの? 可愛い奥さんの絵が見れるかもしれないのよ」


 「えっ いや・・・ 俺も楽しみだよ・・うん」


 綾は、“モデルの話を切り出すのは私(ゆうじ)だ” と言った。
 しかし、その前にもうモーションを掛けた。
 私が頼りないのか、それとも心に火が着いた自分を止められなかったのか。
 綾に限って勇み足は無いだろう ・・・ 綾が私の背中を押したのだ。
 鏡の前で肌の手入れを続けるまゆみ。
 この愛しい妻の痴態を覗く事になるのか。
 ゴクリ ・・・ 私はツバを飲み込んだ。
 私は覚悟を決めて、まゆみを一押しした。


 「まゆみ モデル がんばって、お 俺も楽しみにしてるよ」
 まゆみは気づかなかったが、私の声は幾分か震えていた。


 私はまゆみに、モデルの後押しをした。
振り返ったまゆみの顔 ・・・ 愛して止まない妻の顔。
 私は妻を愛してる ・・・ しかし どうしようもない私の性癖。
 私はついに妻を売ろうとしているのか? ・・・ いや “何を言ってるんだ、お前は既にその愛してる妻を裏切ってるじゃないか” ・・・ どこからかそんな声が聞えてくる。
 綾・・・。
 そうなのだ、私は綾と2年以上も情事を続けているのだ。


 まゆみが絵画教室に行くのは、次ぎの日曜日。
 私の中に黒い雲がモクモクと広がり始めようとしていた。










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