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奪われた夏










2
 「さっきの新一っていう学生は、夏美のファンなんじゃないか?」
 夏美が住む職員寮の部屋に入った二人。
 高志はソファーに腰を下ろしながらニコッと微笑んだ。


 「あっ、太田新一君・・・。でも一緒にいた夏川弥生さんと付き合ってるはず・・」
 エアコンのスイッチを入れ、高志のキャリーバックを手元に寄せながら夏美が小さな声で答える。


 「でも、その新一君は、最近 年上の女性に興味があるらしいぞ。夏川弥生っていう彼女が言ってた」
 「えっ・・ そうなんだ」
 「そういえば“夏美先生”は昔もよく学生にもてたよね」
 そう言って、高志がいたずらっぽい笑みで立ち上がって、夏美の肩に手を置いた。


 夏美は肩から背中に回ろうとした高志の手を軽く抑えながら。
 「身体中が汗でベトベトだから・・・あなたも一度シャワーを浴びたら・・・」
 昔から変に潔癖症なところがある妻だった。
 そんな事を思い出しながら高志は、肩をすくめてみせた。


 夏美が住む職員寮は、築年数は古いが所々に気の利いたリフォーム工事が施されていた。
 真新しいキッチンや浴室。
 2DKの小じんまりとした部屋ではあるが、理事長の堂島泰三がこの大学を再建する時に、施設の改修工事にも金を掛けたのだった。
 夏美に声が掛かったのは、都内で高校教師をしていた時に、何度か堂島泰三の講演を聞いたり勉強会に参加して面識が出来ていたからだ。


 「夏美、他の先生方は夏休みで実家に帰ったりしているんだろ?」
 シャワーを浴び終えた夏美に、高志が問いかける。


 「ええ・・・たぶんこの職員寮に残っているのも、私とあとは2、3人くらいだと思う・・」
 「やれやれ、うちの奥さんは仕事好きだからね・・・それで理事長先生のお手伝いは毎日なのかい?」
 「・・・・ゴメンねあなた。一応 毎日、昼過ぎから夕方頃までなんだけど・・・・。だから、あなたの相手が出来るのは午前中と夜だけ・・」
 「へいへい、わかってますよ」
 わざと寂しそうな表情(かお)を造ってみせた高志の顔を、夏美がそっと見上げた。


 「ゴメンね、あなた」
 そう言った夏美の腰に、高志が手を回す。
 「あっ、ダメ、明るいは・・・誰かが訪ねて来るかもしれないし・・」
 (やれやれ・・・)
 高志は又、肩をすくめてみせた。


 

 この山間の町での初日の夜は、昼間の暑さが嘘のように引いていた。
 そして怖いくらいの静けさが訪れた。


 「本当に怖いほど静かだな」
 久しぶりに妻が作った夕食を、綺麗に平らげた高志がビールを飲んでいる。


 「ええ、特に夏休みは学生がいないから」
 「学生寮はどこにあるの」
 「この寮の裏手の方角に神社があって、そのふもとに理事長のお屋敷があって、その横に学生寮があるの」
 「ふむふむ。昼間あったあのカップルも寮に住んでいるのかな?」
 「いえ、あの子たちは、二人とも自宅住まいだったと思う」
 「ふ〜ん、ところで堂島理事長のお手伝いはどこでやってるの?」
 「えっ ええ・・・研究室だったり、理事長のお屋敷だったり・・」
 「ふ〜ん、来る時 タクシーの中から見たけど凄い屋敷だな。何人くらいで住んでるんだろう?」
 「・・た 確か3人かな・・」
 「えっ あの屋敷に3人?」
 「・・そう、お手伝いの女の人と・・沖田さんていって凄い体格の男の人・・・」
 「凄い体格?」
 「あっ・・・ええ・・そう・・・・ボディーガードみたいな人よ」
 「ふ〜ん いくつ位の人?」
 「ん、私たちと同じ位だったと思う・・・・でも、どうでもいいじゃない、そんなの」
 と、言った夏美の横顔が沈んだのを高志は感じ取った。


 「夏美 疲れてる?何だかさっきから元気がないみたいだけど」
 「え!? いえ・・・暑かったから」
 「じゃあ・・・」
 高志の目が夏美を誘った。


 寝室に入った2人。
 クーラーの程よい冷気が2人を包み、夏美の前に高志が立つ。
 俯(うつむ)く夏美のアゴに高志の手が掛かると、2人はゆっくり口付けをした。


 昔から明るさの元での交わりは無かった。夏美が頑(かたく)なにイヤがったからだ。
 夏美が最後のショーツを足から抜き取ると、それをそっと椅子の上に置く。
 夏美は両手を下腹のあたりで組んで、小ぶりな胸、下腹部の黒い翳(かげ)りを夫の目に晒(さら)した。
 

 薄暗い灯(ひかり)の下だが、記憶にある妻の裸体だった。
 嫌みのない程度の茶色掛かったストーレートの髪が、肩のあたりに掛かり、その肩は夏美がコンプレックスを感じていた水泳選手のようなそれだ。
 小ぶりな乳房も記憶のものだった。
 若い頃は巨乳にあこがれも持ったが、30半ばでも垂れる事無く形が良いのは、逆に貧乳気味のものではないのか、妻の身体の中でお気に入りの場所だった。
 夏美がもう一つコンプレックスを感じていたのは大きな臀(しり)だった。
 胸とのアンバランスが、日常でもエロスを放射していた。
 街行く男達が夏美の下半身に振りかえる姿を見る時、高志は優越感に浸れる事が出来た。


 しかし・・・・。
 子供が授からない事を受け入れた時から、“行為”の回数から内容までが、お座成りのものになっていた。
 夏美には、元々行為に貧欲になる性質も少なかったのだが・・・。
 体位に騎乗位、後背位は殆ど無かった。
 『下から見上げらるのがイヤ』
 『後ろからって、何だか動物みたいで・・』 
 夫婦の体位はもっぱら正常位だった。


 「夏美・・・」
 高志の囁きとともにベットが弾む。
 「久しぶりだね・・・」


 子供を産んでいない腰回りは程よく締まっていて、そこからヘソ下の翳りを抜け、唇は粘膜の部分へとたどり着いた。
 懐かしい香りを思い出しながら、ソコに接吻をした。


 東京を発つ前は、今夜の事を考えていた。
 久しぶりに妻の身体を隅々まで味わおうと。
 小ぶりな乳房の先の黒い突起を舌で転がそう。
 首筋に吸い付き、耳たぶを噛み、甘い言葉を囁こう。
 乳輪を揉みほぐしながら、脇から横腹を舐めよう。
 足指からカカト、ふくらはぎから腿裏に唇を這わせながら一番大切な部分にたどり着いたら、たっぷり吸い尽くそう。
 そして ・・・ 己の股間の物を、愛らしい口元に持っていこう。
 この日なら妻もそれを受け止めてくれるかもしれない。
 しかし、そんな事を考えていた高志だったが、既に我慢は効かなくなっていた。


 「夏美・・・もう入れるよ、俺・・・」
 夏美がコクリと頷いた・・・。
 その顔が窓から差し込む月明かりに照らされ、一瞬悲しげに見えた・・・・。
 しかし高志は、先端が滑りを感じた瞬間には腰を振り始めていた。
 何年も前から避妊をする事のない交わりだった。
 

 「なっ!?・・・夏美・・・何だか・・中に・・」
 腰を振り始めてすぐに、中に“いる” という言葉が出そうになった。
 亀頭の部分が絡み取られる感じがしたその瞬間、根元がギュッと締め付けられたのだ。


 ウッ・・と声が上がりそうになると、背中にキッと痛みが走った。
 夏美の爪が食い込んでいた。
 驚く高志に、夏美が顔を上げ首筋に噛みついた・・・と思うほどの激しい口付けが襲ってきた。
 再び膣がグニョっと絞り上げた。
 

 「うっ! アッ・・アアア・・・」
 もう、高志の限界だった。




 外は恐ろしいほどの静けさ・・。
 寝室には微かな空調の音と、行為の後の息遣いが聞こえている。
 先に起き上った高志が部屋を出て、冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを一気に飲み干した。
 もう1本、妻の為にと手に取って寝室に戻ってみる・・・。
 ベットの上で上半身を上げ、片手を翳りの部分に置き、もう片方の手で身体を支えながら・・・。
 そして高志の顔を見て・・・・。


 「・・・あなた ・・・・ゴメンなさい」
 「・・・・・・・・・・・」


 「わたし・・・・・・」
 「・・・・・・・・・・・」


 その声は、聞いた事のない響きだった・・・・。










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