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私の知らない妻









29



太陽が照りつけ、見ているだけでも暑い日差し。
その中を家に向かって走る車。
助手席に座っている探偵に言う。


「俺どうなるかわからない。」


探偵は俺がマンションの部屋から出てきてから一言もしゃべっていない。
外にいても中からの音で何が起こっていたのかはわかっているのだろう。
いや、今は何も聞くべきではないと読んでいるのかもしれない。
そうであれば気の利く男だと思った。


「お気持ちはわかります・・・ただ、あまりやりすぎるとあなた自身が損をする形になりますよ。もちろん、今の状況はわかるのですが・・・」


おれ自身が損をするか・・・。
さっき俺がやったことも警察沙汰になってもおかしくない。
そして俺がこれから理性を抑えられないことでもっと酷い結果を生むかもしれないこともわかっていた。
もし警察沙汰になれば勤めている会社にも知れるだろう。
それでもよかった。
法律や常識の通用する相手ではないことはわかっている。
そいつらに常識という盾をもって戦っても勝てるわけがない。


「心配ありがとう。でも今どうにかしないと後には戻れないんだよ」



俺は何かに試されていたんだろうか。
旦那としての資格が俺にあるのかどうか。
だとしたら俺はもう旦那失格なのかもしれない。
今起きていることの現実感のなさにそんなことを考える。

これは全部夢で、朝起きたら妻は朝食を作っていつも通りに「おはよう」と言ってくれるんだ。
でもその夢を覚まし、いくら眠りから覚めようとしても起きれない。
自分ではどうにもならない。
どうしていいかわからない。
ずっとこの嫌な夢を見続けなければならない。
俺は夢の中でそこがどこなのか考えても見つからず、先にも進まず後ろにも戻らない。
このままじゃ永遠に同じ夢の中にいなければならない。
そして一つだけある扉。
その先に光が待っているのか闇が待っているのかわからない。
それが怖くて避け続けてきた扉。
もっと早くに開けてたら良かったのだろうか。
見えない扉の向こう側を恐れていた自分が酷く弱い存在に思えた。
それでももうその扉を開けなければ自分はその場所で力尽きてしまう。
自分は試されているんだろうか・・・。
そんな感覚だった。



車は家に一番近い交差点に差し掛かった。
赤信号で停まっている車。
この信号が青になれば左折し、ものの1分もかからずに家に着く。
探偵がポツリと言う。


「ええ、探偵である自分にはわからないことです。ただ、このような場面に何件か立ち合わせていただいた経験から一言だけ、冷静さも必要です。」


冷静に考えないといけないこともわかっている。
それでも今のこの心の底から湧きあがる感情が最も必要だった。
自分の性格もわかっている。
ある程度の理性は働いている。
それが冷静さだろう。
それでもその理性が吹っ飛ぶことは理解していたし、それでもいいと思っていた。



信号が青になり、車を発進させる。
だんだんと家が近づくにつれ、心臓がバクバクと響くのがわかる。
さっきのマンションにいた男達は怯えていた。
まさか俺が来るなんて思いもしなかったのだろう。
しかし今度は俺が来ることを知っている。
妻と一緒にいるその男は家で何をしようとしていたのだろう。
家主である俺がいないときに妻と一緒に家に入り込む男。
考えるだけ憤りと早く家に行かなければという思いが募る。


家が見えてきた。
家の前にはワンボックスカーが止まっていた。
俺の家に確実に俺の知らない男がいる。
我が物顔で俺の家で何をしているんだ。
車を駐車場に前向きに停めた。

そして急いで車を出る。
助手席に乗っていた探偵も一緒についてきた。
今度は俺の家だ。
玄関のドアを開けるが鍵が掛かっていた。
ポケットから鍵を取り出し、鍵を開ける。
手が震えて鍵穴に鍵を差し込むのがうまくいかない。
自分が動揺しているのがわかった。
鍵を開け、ドアを開く。
玄関には知らない靴が4足あった。
男物の靴が4足。
4人も男がいるのか。
そしてもう一足、妻の靴もあった。
中からは何も音がしない。
靴を脱ぎ、リビングのドアを開けた。



エアコンで冷やされた涼しい空気が中から出できた。
ソファに一人座っている男がいた。


「やあ旦那さん、はじめまして。」


スーツに短髪の男。
冷静な目つきで俺を見ている。
こいつが主犯か!
探偵と2人で入ってきても俺が旦那だとわかるということは俺の顔も知っているということか。

周りを見る。
ダイニングの椅子に座っている長髪を後ろで束ねたオールバックの男が一人。
そしてその横に立っている体格のいい男が一人。
手に持っているものが目に入る。
ビデオカメラ。
今まさにビデオカメラで俺を撮っているのか。
人の家で家主を馬鹿にしているのを楽しんでいるかのような薄笑いした男が。


「何を撮ってるんだ!」


俺は冷静を心がけて叫んだ。
しかし男は無言で本格的にカメラをまわし始める。
カメラのレンズを通して俺を見ている。
俺を挑発するかのように。


「はじめまして旦那さん、今日はお邪魔してます。」


その時ソファに座っていた短髪の男が立ち上がって俺に挨拶をする。

人の家に勝手に上がりこんでおいて何がお邪魔してますだ。
それでも冷静に聞く。

「妻はどこだ?」



「典子ですね、典子はそこにいますよ。」


男がキッチンを指差す。
ダイニングとのカウンター形式の間仕切りの向こうに人影があった。
この家を建てるとき妻が希望したカウンター形式の間仕切り。
キッチンで皿を洗いながらリビングにいる人と会話でき、テレビも見れる今風の作りだ。
私がこのカウンターに料理を置くから、あなたがテーブルに運んでね。
家を建てるときにそう話していたのを思い出す。

そしてその間仕切りの向こうを見る。
妻だった。
うつむいた様子の妻。
家では見たことが無いワンピースを来ている妻。
そして妻のすぐ後ろに男が立っていた。
これで4人か。

妻を見ながら叫ぶ。


「どういうつもりだ!?」


しばらくの沈黙の後妻が口を開く。


「ごめんなさい。」


「ごめんなさいじゃ何もわからないだろ!この状況は何なんだ!ここをどこだと思ってる!」
憤りを抑えきれない自分がいた。


長髪の男が言う。


「まあまあ旦那さん、いろいろ事情がありましてね。落ち着いてください。」


「とりあえず初めから全部説明しろ!」


「今日は旦那さんに会うつもりでここにきたのではないのですが、さっき電話であなたが乗り込んできたとの話があったのでそろそろ潮時かなと思いましてあなたをお呼びしました。」


「じゃあ何をしに来たんだ!それに俺を呼んだだと?ここは俺の家だ。」


「ええ、わかってますよ。・・・ですから、今日はあなたに全てお話しようと思いましてね。」


男が話始めるのを待つ。


「私たちはAV制作会社でしてね、典子が現在所属している会社でもあります。」


AV制作会社だと?
典子はAV女優ということか?
俺は今までずっと妻に騙されていたのか?
男の言っていることが真実か嘘かはわからない。
だが顔では冷静を装えても心の中では動揺が隠せなかった。
それと同時に怒りが込み上げる。
それに旦那である俺に対して「典子」と呼び捨て。
その時点で俺も心底馬鹿にされていることはわかった。
今までさんざんDVDを送ってくることからわかってはいたが、目の前にいる旦那に対してもその話し方。

男はそのまま話を続ける。


「AVと言ってもその辺にあるAVとはまた違ったものでしてね、ああ、無修正という意味ではありませんよ、あなたがた一般人は買えないような特別な流通をしているAVのことです。
1本2時間ものの販売価格が10万以上するものでして、内容により価格が上がっていくという仕組みをとってます。
なぜそんな価格でAVが売れるかわかりますか?
・・・お金を出してでも見たいと思わせる内容だからです。
お金を出してでも見たいものに対して、金に糸目をつけずに購入する層、つまりお金持ちの部類の楽しみとして作ってます。
お金持ちというのは大変なものでね、お金でできることはすべて経験してしまうんですよ。
車、家、海外旅行、好きなときに好きなことをする生活をしていると手に入らないものを手に入れたくなる。
それでもそんなに多くはいませんよ。」



「だから抱きたいと思った女を金で抱こうとするのか?
人の妻でも関係なしに金で何とかしようとするってことか!」


「いいえ。人間の欲望とは恐ろしいものですよ。
一種の例えですが、あなたがただぼーっと街中に立っていて、ただ目の前に好みの女が歩いていたら「あの女を抱きたい」と思うでしょう?
それでも金持ちというのは冷静で常識的なんです。
地位は保証されてますからね。
だから金にものを言わせてその女性を抱くなんてことはしません。
自分でリスクなんて犯さないんですよ。」


「つまり、金持ちが好きになった女にお前らみたいな下っ端がちょっかいをだすと?」


「違う。そんな下品なことはしない。
その女性に対してはかなわぬ夢です。
ただね、商品としてあるものに対しては恐ろしく貪欲なんです。
普段見れないAVを見れるとしたら・・・。
ビジネスチャンスがここにあるんです。
どこでも見れないAVがあったら金持ち達はお金を出すんです。
そういうことをしている会社です。
絶対に普通のAVにはないことです。
まあ、それはご自分でご覧になったからわかるとは思いますが。」



人の妻で遊び、その旦那をおちょくる。そのすべてを撮影したビデオテープ・・・。ということか。



「う〜ん、名前は伏せておきましょうか、Sという男、彼が彼女を私のところに連れてきましてね。
その時典子の写真をいくつか見せてもらいまして、これはMの資質があると見ましてね。
その時点では何もできないただの奥さんだったんですが・・・育てる価値があると判断しました。」



頭の中が整理できなかった。
現実に起こっていることとは思えない話に自分はおちょくられているだけなんじゃないか?


「人の妻であり、子供達の母親であるということを理解してそういうことをしていたのか?」



「もちろん。じゃなかったら価値はない。
人妻だから価値があるんですよ。
旦那もいて子供もいて幸せな人妻だから。」



幸せな人妻だから・・・。
幸せを奪うことで自分達の利益を確保しているってことか。
男達の私利私欲のために壊された自分の家族。
こいつらの話を聞いているとどんなに平静を装っても次の話を聞くたびに冷静さを保つのが難しくなる。


「それがどういうことかわかってるのか?
倫理的にも、それに俺がお前らを訴えたらお前らがどうなるかわかってやってるのか!」



「まあまあ、もともとSという男が典子を気に入り、一方的に好意を寄せていたようですが、なぜか身体の関係も持っていたようです。
もともとあなたの奥さんは旦那であるあなたの以外の男と関係を持っていた。 だから私たちがどうとはいいませんが、何も知らないのはあなただけでした。 それはわかってください。」


典子を見る。

「本当か!?この男の言ってることは本当か!?」

怒鳴り散らすように典子に問いかける。

典子は俯いたままだ。
更に典子に訴えかけるように聞く。

「おい、事実じゃないのなら否定しろ!お前自身のことだろ!」


典子は一瞬俺のほうを見て、そして頷いた。
まだ妻から聞くまでは本当のことか男達のでっち上げた話なのかわからなかった。
そしてそれが唯一の気休めだった。
しかし妻自身がそれを否定した。
妻は他の男と関係を持っていた・・・。


「本人も認めてる通り、Sと性的関係があった。
どういう経緯で関係があったのかは知りませんが恋愛関係ではなく身体の関係ということです。」



「いつから?」


典子が口を開く。

「あなたが転勤になる少し前から・・・」



「相手とはどういう関係で?」


「前に務めてた会社の取引先の人で、飲みに誘われて、、、断れなくて・・」
妻は涙を流しながら言葉を詰まらせた。


「断れなくてセックスしたってことか?どういうつもりだ!断れないのはお前が弱いだけだろ!」


「飲みにいかなかったら、、私の所為で会社との取引に影響が出るって言われて・・・」


「そんなこと知るか!お前は何のために働いてるんだ!家庭の為だろ!」


「もちろんそんなことする気はなかったけど、帰り際にに断ったら、、私の会社での居場所も無くなるから」
典子の目からどんどん溢れ出てくる涙。


男が口を開く

「旦那さん、典子にそんなことを言わせるもんじゃありませんよ。
まあ彼から聞いたことを簡潔にいうと、彼は取引停止をチラつかせて典子を飲みに誘い、何回目かの酒の席のあとで典子に言い寄ったようです。
男だからそういう下心はありますよね。彼も同様に典子を女性として見て、飲みに誘うのと同じように典子の身体を触ったそうです。
典子も仕事先、そしてあなたに対する罪悪感に耐えられなかったのでしょう。
でも男は逆にその罪悪感を利用し、言葉巧みに関係を強要しました。
関係を持てばもう楽になれる、1回男とセックスをすればもうこんなにつらい日々が終わるとでも言われたのでしょう。それで関係をもった。そうだろ?典子」


涙を流しながら無言で俯いている典子。


「ところがその男は1回じゃ終わらなかった。そりゃそうでしょう。男にとっては1回やれば2回も3回も同じ。一度やった女ならまたやらせてくれると。
それでも典子は抵抗したようです。でも1回関係した事実は消えない。典子はどんどん追い込まれる。旦那や子供達家族への裏切り、所属する会社への本当に言い逃れのできない行為。
苦境から逃れたいが為に自分の感情を捨て、男に抱かれるようになる。
そしていつしか快楽を感じ始める・・・人間、弱い部分から付け入れば誰だってそうなります。」



「その関係した時期に撮られていた写真を持ってSは私たちのところに来ました。
紹介者には報酬が出ます。おそらくSは仕事柄金持ちとの繋がりで私たちのことを知っていたのでしょう。
しかしSは報酬目当てではありませんでした。
典子に飽きたわけではなく、典子でもっと興奮を得たいと思ったのでしょう。
心も何もない身体だけの典子を好きにコントロールしていると勘違いしていた愚かな男。
私たちからしたら過去はそれほど関係ない。金になるかならないか。
そういった典子の経緯からも素質は十分に見抜けました。
Sには通常の倍の報酬を与える代わりに典子との関係の一切を切らせました。」



男の口から語られることが事実とは思えなかった。
それでも典子は話が進むに連れて大泣きしている。
本当のことなのか・・・。


その時ずっと後ろで話を聞いていた探偵が話をしだした。



「私、旦那さんから依頼された調査会社のものです。
今の話をお聞きしておりましたが、もしそれが事実であるとしたら少なくともあなた方は典子さんを無理やり強姦したということになる。
わかっておられると思いますがそれは立派な犯罪です。
それはわかっておられるのですか?」


男が言う。


「探偵さん、訴えるなら訴えられてもいい。
しかし典子の意思というものを確認してから言うべきではないか?
典子がこの期間ずっと無理やり俺達に犯された?」


探偵が答える。

「ええそうです。
典子さんはそのSという男に無理やり行為を持たされ、そしてあなた方は金を出して典子さんを譲り受けた。
これは売春にもあたります。そしてその後も典子さんの意思と関係なくAV女優という行為を繰り返させた。」


探偵には今までのDVDは見せていない。
それでも男達の威勢を抑えるために法律という武器を提示しているのだろう。
こいつらに法律なんか通用しない。
それでも味方になってくれる姿勢が嬉しかった。


探偵と男の話を遮るように聞く。

「なぜ妻でなくてはならなかったんだ!
AV女優を使ってAV撮影すればいいだけの話だ。 いくら男が連れてきたからってなぜ普通に生活してる妻をターゲットにした。」



「普通に生活している妻・・・だからですよ。
典子は普通に生活している平凡な人妻、幸せな家庭があり、AVなどの裏の世界とは無縁の女。
それが外見でも十分に判断できる。
だからこそ興奮するんですよ。うちの客達がね。
AV女優のAVなんてただ自分を堕としてるだけの低レベルな人間。
そんな女の出ているAVを見て何が楽しいんですか?
AVに出るはずの無い平凡な人の奥さんの姿だからこそ需要があるんですよ。
そしてそんな奥さんの背景もわかること、普通の流通じゃないからこそ何も隠す必要が無いこと。
あなたは気をわるくするでしょうが、映像の中ではあなたに向けてDVDを送るシーンも全て撮影されてます。もちろん住所も。
作ったものではなく、それだけの事実を映像に残しているだけ。
でもそれだけに典子の全てがわかるんです。
本当の姿だから。
ファンも大勢いますよ。
典子と会いたいという話もたくさん来る。
金に糸目をつけない連中がね。」



すべてを撮った映像?
今この会話を撮っているカメラを見る。


「まさか今この場で撮影してるのも売るってわけじゃないだろうな!」


男は言う。
「もちろんそのつもりです。」


すると今まで黙っていたテーブルの椅子に座っていた男が口を開いた。

「その辺にしておけ。」

ソファに座っている男がそれに反応して押し黙った気がした。
椅子に座っている男がボスみたいなものなのか?



しかし湧き上る殺意を抑え切れなかった。
体が勝手に動き出す。
それを予測してか、探偵が俺の体を手で押さえる。
明らかに顔色が変わっていたのだろう。

「冷静になってください。こいつらのやったことは犯罪です。
今の話はすべて録音してます。
今この現状を見る限り、すぐに警察を呼んでも十分です。
外に停めてある車のナンバーも全て記録してます。」


冷静になれというほうが無理だ。
それでも俺は冷静でいなればばならないのか。
頭の中で正しいこと間違っていることの判断がつかない。
むしろそんなことはどうでもよかった。
そして探偵が男達に聞き始めた。




「いくら紹介者がいようと無理やり典子さんと関係を持った点は事実ですね。
あなた方には反論の余地は無いはず。
典子さんも今までは旦那さんに対する罪悪感から何も言えなかったのでしょうが、
こうしてすべてを旦那さんが知った時点で典子さんは全てを正直に話すでしょう。
この場でどう落とし前をつけるか旦那さんと話をするべきです。」



男が探偵に言う。

「ふふ、あなたが無理やりだと思うのであればそれでもいい。
ただ典子の意思はどうでしょうね。
あなたが思ってるほど純粋な世の中じゃないんだよ。
典子が今どんな状況なのか、何も知らないのはね、旦那さん、あなただけだ。
典子の意思が確認したい?
じゃあ今この現状はどう説明する?
旦那や子供と一緒に住んでいたこの家に俺達と一緒にいる。
そしてそこに旦那が来るとわかっていて何も拒否しない典子。
それが答えだ。
わからないなら見せてあげよう。」



そうして男は妻の方を見る。
すると妻の後ろに立っていた男が動き出した。
妻を後ろから抱きしめるようにして両手で服の上から乳房を弄り始めた。
まるで目の前に肉を与えられた飢えた野獣のように。
乳房の形を確かめるように撫で回す。
しかし妻は抵抗をしなかった。
ずっと俯いたまま、まるで俺や探偵がそこにいることを知らないかのように、
そしてこの家が家族と住んでいる大切な場所だということが記憶から消し去ったかのように。
それを目の当たりにして頭の中が真っ白になった。
妻が目の前で男に好きにされていること、それを拒否しないこと、何がショックなのかすらわからなかった。
妻を弄っている男は妻のワンピースを捲り上げ乳房を露にした。
気が動転した。
探偵にも妻の裸を見られた。



頭に血が上った状態だったのだろう。
ソファに座っている男に近づき、そのまま渾身の力を込めて殴った。
男が抵抗してきたがそれでもお構いなしに殴り続けた。
こいつは殺していい。
男はガードをするがそれがないところを殴りまくった。
探偵が止めに入る。
探偵だけではない。
他の男も止めに入っているのだろうか。
自分がどんどん取り押さえつけられるのがわかる。
腕を押さえられたら足で男を蹴る。
俺はこいつをできるだけ殴らなければ・・・。
すると取り押さえられた俺に今度は男が殴り始めた。
顔から血が出ている男が俺を。
探偵がその男を止めようとしているのが見える。
俺はこの男を殴る理由がある。
なぜこの男は俺を殴るのか。



「もうやめろ」



椅子に座っている男の声だろうか?
その声がしているのだけはわかった。
どんどん目の前が白っぽくなり俺は気を失った。











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